知命立命 心地よい風景

This is Kiyonori Shutou's weblog

2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

東洋万象学 幸運な人の共通点

人は物事や事象を幸運・不運といった状態に分けがちですが、これを東洋万象学の観点で見ると、幸運の意識が高い人には、性格上2つほどの共通点があるようです。 1) 孤独に弱い あれっ、って意外と思われるかもしれませんね。 でも、往々にして人ひとりでやれ…

日本の仏像に魅せられて

国内におけるコンビニと神社、お寺の数、果たして一番多いのはどれでしょう? コンビニは、今では5万を超えていると言われています。 じゃあ神社やお寺は、というと、現在でそれぞれ約8万超とおよそ7万7千前後。 都市部にいれば其処ら中で目にするコンビ…

神様って何? その2(神社信仰)

前回は、自然信仰の中に息づいている、自然の中に隠れて私達を見守ってくれているとされる代表的な神様達を整理してみました。 そこで今回は、神社信仰とそこに息づく代表的な神様を整理してみたいと思います。 そもそも、八幡さま、お伊勢さん、天神さま、…

神様って何? その1(自然信仰)

これまでの神道での整理の中では、日本の神様は人格化されていないため、仏教のように具体的な名前や姿形があまり意識されないままに至っているということを説明してきました。 しかし、そうはいっても古神道においても、古事記や日本書紀における日本神話の…

神道 日本の伝統と倫理観

仏教や神道を改めて整理してみると、これらの宗教というものが生活の中に習慣、慣習として完全に溶け込んでおり、無意識の中で身についているものだということに、気付かされます。 他国に比べると、日本人には無宗教な人が多いと言われがちですし実際我々も…

神道と仏教 神仏習合って何でしょう?

自然そのものを”神”とした日本古来の”神道”と、大陸(主には中国や朝鮮)からの文として伝来した”仏教”ですが、日本特有の柔軟さで”仏教”が”神道”を取り入れ、日本の神というものの本体は”仏”なのだという形で二つを融合(神仏習合)させていきました。 要は…

【書物リスト】東洋史観、東洋思想に関わるもの

良き書物との出会いは、人生を変えると共に生きるうえでの血肉となります。 ここでは、これまで私が読んできた東洋の思想、哲学、史観に関わる書籍を順次整理・更新していきたいと思います。 既に廃刊になっているものや、古本でも既に入手困難な書籍なども…

干支から見る、2014年甲午から2015年乙未の解明・啓示

干支は、占いや易の俗語と思われがちですが、本来は生命やそのエネルギーの発生・成長・収蔵の循環過程を分類・約説した経験哲学です。 干支には60の組み合わせがあることは以前にも整理しましたが、本来干支は時局の意義や自覚、覚悟といったものを、数千…

自然界の摂理 彼岸について

「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉があるように、彼岸は季節の境目になっています。 天空で太陽や月、惑星が通る黄道に対して、彼岸の中日は天の黄道と地球の地軸と赤道が交叉する春分・秋分の日にあたります。 彼岸に墓参りをして先祖を供養するという行事…

プチ遍路の旅 覚王山八十八箇所巡礼

名古屋市千種区にある、覚王山境内に八十八ヶ所霊場ができたのは、明治四十二年(1909)8月から大正の初めと言われています。 そもそも覚王山は、タイ王国から寄贈された仏舎利(釈迦の遺骨)が安置されていると言われている”日泰寺”が有名です。 そもそも、 …

八十八箇所巡礼に思うこと。

八十八箇所は全国各地にありますが、単に八十八箇所というと、四国霊場のもっとも代表的な札所である四国八十八ヶ所(お四国さん、本四国とも言われる)を指します。 これは空海(弘法大師)ゆかりの88か所の寺院の総称で、その足跡を辿り、四国八十八ヶ所の…

神道、仏教、儒教 事始め

日本人としての出発点は?そもそも東洋思想とは何だろう?という出発点から、ブログ刷新による整理は始まっています。 今回は、その中でも整理するにはかなりハードルの高い、日本人としての原点とその変遷についてです。 日本人としての生活スタイルは、明…

スコットランド独立の住民投票に見る

スコットランドの英国からの独立を問う住民投票が、いよいよ明日(2014/9/18)となってきました。 当初は、反対派が大勢を占めており大きなニュースにもなっていませんでしたが、このところ賛成派が過半数に迫る勢いを見せ、英国のキャメロン首相(保守党)…

仏教宗派 事始め

今年になり、初めて身内での葬儀を執り行ったのですが、そこで実感したのは日本での仏教宗派とその信仰にはさまざまな形態があるということでした。 お恥ずかしながら、これまであまり自分の家系の宗派ということを強く意識してこなかったこともあるのですが…

陰陽五行 八方、十干十二支を整理すると。

【八方】 八方とは、五行に基づくもので、大地を中心に地上では東西南北の四方向があり、同様に天にも四方向、つまり天と地合わせて八方向が存在するという考え方です。 八方は、中心に位置する大地が重要な役割を果たしており、さらに各方向を十二支で表し…

陰陽五行 六曜を整理すると。

六曜は、暦の中でも有名な暦注の一つで、皆さんも目に触れる機会が多いと思います。 原型は古代中国の道教の影響からきており、さらに日本の神教から生まれた暦用語(暦注)の一つになります。 元々は、1箇月を5等分して6日を一定の周期とし)、それぞれの日…

東洋史観 算命学を元に時代推移地図を、の続き!

算命学ならびに東洋史観の観点から見た、人の本能がつくる五つの時代の事象をもう少し具体的に説明しておきます。 先に説明した内容については、こちらを参照ください。 ・動乱期(西方通過時代) 季節に例えれば秋で、地上の恵みが無くなり激しい生存競争が…

東洋史観 算命学を元に時代推移地図を作ると

東洋史観とは「東洋的な自然観を基に体系づけられた知恵の集積」のことであり、その軍略とは「人間集団の大計を誤りなく次の時代へ誘導するために考え出された知恵」のことです。 東洋史観の起源は古く古代中国に端を発する万象学で、歴史的には唐の時代に学…

当たるも八卦、当たらぬも八卦 易経って何?

易経は、易または周易ともいい、中国四千年に及ぶ”知恵の結晶”ともいわれる、儒教の基本経典とされる五経の経書のひとつです。 時代劇などで易者がでてきますが、筮竹を使ってジャラジャラ占っている元になっているのが、易経なんです。 易経は古代中国の占…

九星気学 事始め

九星気学は、陰陽五行説を基礎とするとともに、洛書も基礎としています。 ”洛書”は中国夏王朝の時代、夏の禹(う)王が洪水を治めたとき、洛水(らくすい)という川から現れた神亀の背中にあったという文様で、その文様が縦横斜めそれぞれに加算しても15となる…

陰陽五行説 万象学って何?

万象学とは、4000年も前から中国で古くから伝わる学問で、”縦横の法”とも呼ばれており、自然現象と天体の動きから確立されています。 古代中国では、自然を「神」が創ったものと信じて「神」を崇拝するのではなく、自然界の法則に目を向けました。 そのため…

中秋の名月 十五夜にて。

今宵は旧暦8月15日、中秋の名月。 例年に比べると今年(2014年)は若干早い気もしますが、それもそのはず、9月8日となるのは1976年以来38年ぶりだそうです。 昨夜は随分きれいな月でしたが、今宵はやや薄曇り、といったところでしょうか? そもそもお月見に…

陰陽道 鬼門について

鬼門とは、陰陽道では、鬼が出入りする方角であるとして北東:艮(うしとら:丑と寅の間)の方位を定めており、万事に忌むべき方角としてます。 ちなみに、鬼門とは反対の南西:坤(ひつじさる:未と申の間)の方角は人門といいますが、別名裏鬼門(うらきも…

東洋史観 相性は大切!

一般的に相性とは、互いの性格がよく合うことをいいます。 しかし、人問関係には友人・仲間、恋人・夫婦、上司・部下等、さまざまな形態があり、相性の意味合いも異なりますので、各人が持っている目的がどのような形になっているかの構造を知ることが相性を…

陰陽五行 男性と女性に当てはめると

陰陽五行によると、一般に男性(陽)は能動的で攻撃に強く、女性(陰)は受動的で守備に強いといわれるそうです。(まあ、これにはいろいろと反論もあるでしょうが、今少しおつきあいください) しかし(専門用語”座相変の原理”によると)、人間の本能は集団…

陰陽五行とは?

陰陽五行とは、ひとことでいうと”見えない世界までを含む森羅万象を測るモノサシのようなもの”だと捉えてください。 ですので、複雑な人間関係や「ヒトは何処から来て何処に行くのか」といった命題に至るまで、奥が深く応用も広い学問体系なのです。 そもそ…

算命学 事始め

算命学は、中国に発祥した干支暦をもとに、年と月と日の干支を出して、人の運命を占う中国占星術、中国陰陽五行を土台とした運命学の一流派です。 算命学はもともと「三命総術※」といわれ、道教思想の三部門、哲理(老子哲学)、宗教(礼拝する神学)、神仙…

東洋思想、東洋史観の整理にあたって

まずは、大きな核となる東洋思想、東洋史観を整理してみようと思うに至る経緯を記しておきたいと思います。 きっかけは大きく分けて2つ。 ひとつは、先日も書いた凡そ10年単位での節目を意識するにあたり、日本人・東洋人として当然理解しておくべき知識…