2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧
『古事記伝』(記伝)は、江戸時代の国学者・本居宣長が35歳頃から35年をかけて書き連ねた『古事記』全編にわたる全44巻の註釈書です。 第1巻では、『古事記』と言う本の価値を明らかにし、『日本書紀』等の本との比較、書名、諸本、研究史、また解読の基礎…
「身はたとひ 武蔵の野辺に 朽ちぬとも 留め置かまし 大和魂」の句で始まる吉田松陰の『留魂録』。 安政六年(1859年)処刑前日の10月26日に完成した全十六章で構成される『留魂録』は、死を前にした松陰が獄中で松下村塾の門下生のために鬼気迫る気持ち…
天部に位置し仏法を守護する護法善神の八部衆には、天衆、龍衆、夜叉衆、乾闥婆衆、阿修羅衆、迦楼羅衆、緊那羅衆、摩睺羅伽衆がいますが、今回はそんな中から蛇を神格化した竜、竜王などと称される種族・龍に注目してみます。 ※)全体的な整理を行っている”…
『講孟箚記』(こうもうさっき)は、吉田松陰がペリー艦隊に密航しようとして失敗し、江戸伝馬町の獄につながれた後に故郷の長州へ移送され、萩城下の野山獄と杉家幽室で幽囚の身であった時、囚人や親戚と共に孟子を講読した読後感や批評し意見をまとめたも…
天部に位置し仏法を守護する護法善神の八部衆には、天衆、龍衆、夜叉衆、乾闥婆衆、阿修羅衆、迦楼羅衆、緊那羅衆、摩睺羅伽衆がいますが、今回はそんな中から古代インドの戦闘神・阿修羅に注目してみます。 ※)八部衆は八部鬼衆と間違われやすいですが、違…
『幽囚録』は吉田松陰がペリー艦隊に密航しようとして失敗し、江戸伝馬町の獄につながれた後に故郷の長州へ移送され、萩城下の野山獄で幽囚の身であった時、まさにペリー艦隊への密航のことを述べたもので、当時の情勢を踏まえて、行動の動機とその思想的根…
天部に位置し仏法を守護する護法善神の八部衆には、天衆、龍衆、夜叉衆、乾闥婆衆、阿修羅衆、迦楼羅衆、緊那羅衆、摩睺羅伽衆がいますが、今回はそんな中から鷲の如き獰猛な鳥類の一類を神格化した迦楼羅に注目してみます。 ※)八部衆は八部鬼衆と間違われ…
今日(1月27日)はヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(Johannes Chrysostomus Wolfgangus Theophilus Mozart)の生誕259年目の日です。 ハイドン、ベートーヴェンと並んでウィーン古典派三大巨匠のひとりと呼ばれ、誰もが知る有名な音楽家ですね。 そ…
吉田松陰という人物を端的に表すとしたら、どう表現しますか? 一言でいえば、 ・明治維新の種をまいた人 ・明治を開く人材を育成した教育者 という言葉が当てはまるのではないでしょうか。 松陰は『留魂録』で 「義卿三十、四時巳に備はる。亦秀で亦実る、…
天部に位置し仏法を守護する護法善神の八部衆には、天衆、龍衆、夜叉衆、乾闥婆衆、阿修羅衆、迦楼羅衆、緊那羅衆、摩睺羅伽衆がいますが、今回はそんな中から八部鬼衆にも属し、緊那羅とともに帝釈天の眷属・摩睺羅伽に注目してみます。 ※)八部衆は八部鬼…
前回”国体の本義!日本の国体について その1”からの続きです。 ”国体”と言うとナショナリズムを喚起する危険な戦中思想のように捉えられてしまいがちですが、それは全く違い、国家を成り立たせる根本原理のことであり、歴史と伝統に培われた「国柄」「国の…
天部に位置し仏法を守護する護法善神の八部衆には、天衆、龍衆、夜叉衆、乾闥婆衆、阿修羅衆、迦楼羅衆、緊那羅衆、摩睺羅伽衆がいますが、今回はそんな中から八部鬼衆にも属し、乾闥婆とともに帝釈天の眷属・緊那羅に注目してみます。 ※)八部衆は八部鬼衆…
天部に位置し仏法を守護する護法善神の八部衆には、天衆、龍衆、夜叉衆、乾闥婆衆、阿修羅衆、迦楼羅衆、緊那羅衆、摩睺羅伽衆がいますが、今回はそんな中から八部鬼衆にも属し、緊那羅とともに帝釈天の眷属・乾闥婆に注目してみます。 ※)八部衆は八部鬼衆…
今回は、日本の国体に関する正統的解釈書として文部省より1937年(昭和12)に初版刊行され、戦後GHQによって禁書とされた書物『国体の本義』を元に、そこで明らかにしようとしたものを整理してみたいと思います。 当時禁書扱いとなった上に、そもそも本のタ…
『不思議の国のアリス』(Alice’s Adventures in Wonderland)が出版・刊行された1865年から、今年・2015年で150周年という節目の年を迎えます。 原作者はイギリス人ルイス・キャロル。 幼い少女アリスが白ウサギを追いかけて不思議の国に迷い込み、さまざま…
明王としては珍しく忿怒相をとらず菩薩の顔をもった女性として描かれる尊格である孔雀明王(仏母大孔雀明王・孔雀王母菩薩)についてです。 ※)全体的な整理を行っている”日本の仏像に魅せられて”や”自分を守ってくれる守護本尊!”、”アジアンユニット 招福七…
本居宣長は江戸中・後期の国学者で、古典研究を行い語句・文章の考証を中心とする精密・実証的な研究法により,古事記・源氏物語など古典文学の注釈や漢字音・文法などの国語学的研究にすぐれた業績を残しました。 復古思想を説いて儒教を排して古道に帰るこ…
愛染明王(梵名ラーガ・ラージャ、マハー・ラーガ)は、憤怒相を主とする尊格である明王の一つで、古代インドの神であり、人間の煩悩としての愛欲を、そのまま仏の悟りに変える力をもち、愛欲煩悩が即菩提であることを開示し愛を成就させてくれる仏です。 ※…
今日(1月22日)は、ジャズの日。 何で今日なのかというと、JAZZの”JA”が”January”(1月)の先頭2文字であり、”ZZ”が”22″に似ているため、2001年に日本のJAZZ DAY実行委員会が制定し実施した記念日だからだそうです。 一口にジャズと言っても、そのスタイルやジ…
横井小楠は、幕末の熊本藩士・政治家・思想家であり、幕末明治維新の志士たちがこぞって一目置いた人物です。 幕末に西郷隆盛や勝海舟をはじめとする面々に思想的な影響を与え、幕末史を語る上でのキーパーソンの一人であり、「維新の青写真を描いた男」とし…
密教特有の尊格である明王のうち、中心的役割を担う五大明王には不動明王、降三世明王、軍荼利明王、大威徳明王、金剛夜叉明王(または烏枢沙摩明王)がいますが、今回はそんな中から北方を守護する金剛夜叉明王(真言宗)、烏枢沙摩明王(天台宗)に注目し…
また、偉大なる昭和の賢人がお亡くなりになりました。 陳舜臣氏は『阿片戦争』『太平天国』『秘本三国志』『小説十八史略』『中国の歴史』などを記した歴史作家であり歴史著述家です。 69年『青玉獅子香炉』で直木賞、76年『敦煌の旅』で大佛次郎賞、8…
2015年早々の文学界の話題は、又吉直樹氏の『火花』と西加奈子氏の『サラバ!』ですね。 そこで、第152回直木賞を受賞した『サラバ!』に触れてみます。 ※)『火花』については、”ピース・又吉ならぬ又吉直樹氏の初純文学作品『火花』を読む!”を参照くだ…
五大明王は仏教における信仰対象であり、密教特有の尊格である明王のうち、中心的役割を担う5名の明王を組み合わせたものですが、今回はそんな中から中央を守護する不動明王に注目してみます。 ※)全体的な整理を行っている”日本の仏像に魅せられて”や”自分…
2015年早々の文学界の話題は、又吉直樹氏の『火花』と西加奈子氏の『サラバ!』ですね。 そこで、まずは『火花』に触れてみます。 ※)『サラバ!』については、”西加奈子氏の『サラバ!』は、感情を抑えきれなくなる程の不思議な力が宿る小説”を参照ください…
今日(1月20日)は、大寒でかつ二十日(はつか)正月にして2015年になってはじめての新月! 新年初の新月と二十日正月が重なるのは1996年以来のことです。 二十日正月とは、昔は正月の祝い納めとして仕事を休む物忌みの日だったそうで、この日をもって正月の…
密教特有の尊格である明王のうち、中心的役割を担う五大明王には不動明王、降三世明王、軍荼利明王、大威徳明王、金剛夜叉明王(または烏枢沙摩明王)がいますが、今回はそんな中から西方を守護する大威徳明王に注目してみます。 ※)全体的な整理を行ってい…
高橋是清は、明治維新から大正・昭和にかけて活躍した日本の政治家で、第20代内閣総理大臣を務めた人物です。 特に最先端の金融理論を駆使した財政家としての手腕には定評がありましたが、6度目の大蔵大臣に就任当時、軍事予算の縮小を図ったところ軍部の恨…
密教特有の尊格である明王のうち、中心的役割を担う五大明王には不動明王、降三世明王、軍荼利明王、大威徳明王、金剛夜叉明王(または烏枢沙摩明王)がいますが、今回はそんな中から東方を守護する降三世明王(勝三世明王)に注目してみます。 ※)全体的な…
密教特有の尊格である明王のうち、中心的役割を担う五大明王には不動明王、降三世明王、軍荼利明王、大威徳明王、金剛夜叉明王(または烏枢沙摩明王)がいますが、今回はそんな中から南方を守護する軍荼利明王に注目してみます。 ※)全体的な整理を行ってい…