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人類の歴史に大きな影響を齎した本で、古代から現代までの知の饗宴を楽しみましょ その8

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”古代から現代までの知の饗宴。
 孔子プラトンからアインシュタインケインズまで、人類の歴史に大きな影響をもたらした世界の名著100冊を、縦横無尽に論じた驚嘆のブックガイド。”
といううたい文句を冠に沿えた、「人類の歴史に大きな影響を与えた」という観点でマーティン・セイモア・スミスが選んだ人文学の入門ガイド本『世界を変えた100冊』。
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ここでは、マーティン・セイモア・スミスが選んだそれぞれの本について触れてみたいと思います。
今回は、その第八弾。

71 The Manifesto of the Communist Party – Karl Marx and Friedrich Engels 1848
カール・マルクス/フリードリッヒ・エンゲルス著、共産党宣言

マルクス主義者による共産主義の目的と見解を明らかにした最初の綱領的文書とされている。
エンゲルスは本書の全体像について、1883年のドイツ語版序文のなかで「『宣言』を貫く根本思想」として以下の諸点を挙げた。
・経済が社会の土台であること
・すべての歴史は階級闘争の歴史であること
・プロレタリア革命は一階級の解放でなく人類全体の解放であること
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72 Civil Disobedience – Henry David Thoreau 1849
ヘンリー・デイヴィッド ソロー著、一市民の反抗―良心の声に従う自由と権利

ソロー の著作は、トルストイマンデラ、J・F・ケネディ、フランクロイド・ライト、レイチェル・カーソン、アーネスト・シートン、ジョン・ミューア、ゲーリー・スナイダーなど、分野を越えた様々なリーダーに強い影響を与えてきた。
エッセイ「一市民の反抗」は、ガンディー、キング牧師の市民的不服従へと受け継がれ、政治思想としても貴重な遺産となりつつある。
一日一日を何よりも大切に生きた彼の生涯とその著作は、自らの生活を意義あるものとして生きようとする現代の人々に、静かに力強く応えてくれる。
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73 The Origin of Species by Means of Natural Selection – Charles Darwin 1859
チャールズ・ダーウィン著、自然選択によってなりたつ種の起源

ダーウィンは「種の起源」の中で自然選択説の概念を紹介している。
そのしくみは、良性の遺伝子変異を保存し、蓄積するという概念から成り立っている。
自然選択説と人口によるブリーダーとの違いは、ヒトが良性遺伝の保存を操作するのか、自然がそれを選択するのかの違いである。
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74 On Liberty – John Stuart Mill 1859
ジョン・スチュアート・ミル著、自由論

ここで論じられている自由とは国家の権力に対する諸個人の自由であり、これを妨げる権力が正当化される場合は他人に実害を与える場合だけに限定され、それ以外の個人的な行為については必ず保障される。
ミルによれば文明が発展するためには個性と多様性、そして天才が保障されなければならない。
また当時参政権の拡大をもたらしていた民主主義の政治制度は大衆による多数派の専制をもたらす危険性があり、これをミルは警戒していた。
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74+ Work on Spontaneous Generation – Louis Pasteur 1861
ルイ・パスツール著、自然発生説の検討

自然発生説とは、「生物が親無しで無生物(物質)から一挙に生まれることがある」とする、生命の起源に関する説の1つである。
一般にアリストテレスが提唱したとされている。
フランチェスコ・レディの対照実験を皮切りに自然発生説を否定する実験的証明が始まり、1861年のルイ・パスツール著『自然発生説の検討』に至って、自然発生説がほぼ完全に否定された、とされる。
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75 First Principles – Herbert Spencer 1862
ハーバート・スペンサー著、第一原理

著作『第一原理』は現実世界の全ての領野に通底する進化論的原理の詳しい説明である。
ポピュラーな用語「進化」と共に「適者生存 (survival of the fittest) 」という言葉はダーウィンではなく、社会進化論のスペンサーの造語である。
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75+ The Chemical History of A Candle – Michael Faraday 1862
マイケル・ファラデー著、ロウソクの科学

ロウソクを題材に、燃焼時に起こる様々な物理・化学現象を多面的に解説し、英国王立研究所で6回の連続講演を元にした著書。
・ロウソク: 炎 – その源 – 構造 – 流動性 – 明るさ
・炎の明るさ: 燃焼のための空気の必要性 – 水の生成
・生成物: 燃焼からの水 – 水の性質 – 化合物 – 水素
・ロウソクの中の水素: 燃えて水へ – 水の他の部分 – 酸素
・空気の中の酸素: 大気の性質 – その特徴 – ロウソクからの他の生成物 – 炭酸 – その性質
・炭素または炭 – 石炭ガス – 呼吸と燃えるロウソクの類似点 - 結論
原著では、上記6講演に加えて、「白金についての講演」が加えられている。
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76 Experiments with Plant Hybrids – Gregor Mendel 1865
メンデル著、雑種植物の研究

栽培植物の新品種を作るための人工交配をヒントに,メンデル(1822-84)はブルノの修道院の庭でエンドウの交配実験を行った。
きわめて科学的に遂行された実験を厳密に検証したこの論文は、当時は価値を認められず、1900年になって再発見され、遺伝学の基礎を定める根本法則にメンデルの名が冠せられることとなった。
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77 War and Peace – Leo Tolstoy 1865-9
トルストイ著、戦争と平和

帝政ロシア末期の小説家レフ・トルストイの大河歴史小説
19世紀前半のナポレオンによるロシア遠征[3]とその失敗、アウステルリッツの戦いやボロディノの戦いなどの歴史的背景を精緻に描写しながら、1805年から1813年にかけてあるロシア貴族の3つの一族の興亡をピエール・ベズーホフとナターシャの恋と新しい時代への目覚めを点描しながら綴った群像小説である。
サマセット・モームは『世界の十大小説』の一つに挙げている。
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77+ The principles of chemistry – Dmitriy Ivanovich Mendeleev 1869
ドミトリ・メンデレーエフ著、化学の原理

一般に周期表は1869年にロシアの化学者ドミトリ・メンデレーエフによって提案された、原子量順に並べた元素がある周回で傾向が近似した性質を示す周期的な特徴を例証した表に始まると見なされている。
この表の形式は、新元素の発見や理論構築など元素に対する知見が積み重なるとともに改良され、現在では各元素のふるまいを説明する洗練された表となっている。
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77+ Theory of Heat – James Clerk Maxwell 1871
ジェームズ・クラーク・マクスウェル著、熱理論

「熱理論」は、解明されつつあった熱について、教科書的に書かれたもの。
「温度計原理」「熱量の測定」「力学原理」「熱力学の基礎」「熱に関する実験事実」「実験事実の解釈」「応用」といった内容から構成される。

78 Treatise on Electricity and Magnetism – James Clerk Maxwell 1873
ジェームズ・クラーク・マクスウェル著、電気と磁気についての論考

電磁気学におけるマックスウェル方程式はアインシュタイン特殊相対性理論への手がかり・足がかりとなったことはあまりにも有名な物理学上の歴史的名著である。
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79 Thus Spake Zarathustra – Friedrich Nietzsche 1883
ニーチェ著、ツァラトストラかく語りき

本書は、後期ニーチェの重要な哲学的研究のひとつであり、19世紀末期におけるヨーロッパの没落を背景としながら、キリスト教的な理想に代わる超人(Übermensch)の思想が展開されている。
この一連の物語において、ニーチェは神の死、超人、そして永劫回帰の思想を散文的な文体で論じている。
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80 The Interpretation of Dreams – Sigmund Freud 1900
ジークムント・フロイト著、夢の解釈

夢解釈の先駆者であり、精神分析に巨大な足跡をしるしたフロイトはこう語る。
「夢の解釈は無意識の知識を得るための王道である」と。
夢を心の深層を表すものとし、無意識の欲動の中心を性におくその理論は、夢の分析に画期をなす衝撃的なものであった。
「実現した夢の予告」「民間伝承の中の夢」など8篇の小論集で知るフロイト夢理論の概要。
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80+ Science and method – Henri Poincare 1902
アンリ・ポアンカレ著、科学と方法

ポアンカレの最後の完成された哲学的著作。
彼の専門である数学、力学、天文学、物理学その他の自然科学の諸分科における方法論を大成したのみならず、生地のままの頭脳にいかなる方法で新しい概念を徹底させるかという科学教育に関する基本的指針を提示したものである。。
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