知命立命 心地よい風景

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『三国志演義』第九十五回 馬謖諫めを拒みて街亭を失い、武侯琴を弾じて仲達を退く

司馬懿張郃が関を出て陣を布くと、諸葛亮が諌めるのも聞かず馬謖が誓紙をしたためて迎え討つと進み出た。丞相は心許なく思ってオウヘイを付けて2万5千の兵を与えて出陣させた。さらに丞相はコウショウ、魏延にも出陣を命じた。
馬謖は、街亭に至って、
「こんな山里に魏軍が来るはずがない。」
と笑って、
「道の上に陣を布く法はなく、この山に茂っている木々は天然の要害じゃ。」
と言いうが、王平が諌めて
「道に陣を布いて壁を築けば一兵も通ることは出来ますまい。」
しかし、聞き入れずに陣を山頂に布いた。そして、聞き入れない王平に5千の兵を与えて好きなようにさせた。

司馬懿は、馬謖の陣を見ていたく喜び、張郃王平の進路を遮らせた。そして、水を汲むための水路を断って、シンタン、シンギに山を囲ませ、自ら大軍を率いて押し寄せた。
これを見た蜀軍は肝を潰して斬り下る元気もなく、怒った馬謖は自ら斬りたったが、揺るがず山に戻り加勢を待った。
王平張郃と数十合いしたが、兵が力つきたのでやむなく退いた。
馬謖は、山に火をかけられて西へ逃れた。司馬懿張郃馬謖を追わせるが、途中で魏延と渡り合い張郃は逃げ出した。魏延は後を追って街亭を取り戻したが、左右から司馬懿の伏兵に襲われ斬り抜けることが出来なくなった。そこに、王平が加勢に来て彼を助けた。
その夜、コウショウの言葉で夜討ちをかけたが、読まれて魏延、コウショウは囲まれて身動きできなくなった。そこに王平が助けに入って3人は軍を退いて逃れた。
街亭を取った司馬懿は、
「街亭を取られたからには諸葛亮は必ず逃げる。」
と言ってさらに兵を進めた。

諸葛亮は、使者から馬謖の布陣を知って、
「我が軍を滅ぼす気か。」
と地団駄を踏んだが、街亭が取られたとの知らせが入ると急いで退却を命じた。
司馬懿が攻めて来るとの知らせだが、諸葛亮の周りは文官しかおらず、自ら櫓に上がって琴を奏でだした。
司馬懿は、この有り様を見ると、
「今あのように門を開いておるのは伏兵が潜んでおり、兵を進ませれば彼の術中に落ちるであろう。」
と言って軍を退いた。
諸葛亮はこの隙に兵をまとめて漢中に向かった。
司馬懿は兵を退いて武功山にさしかかると、張苞、韓浩が討って出たので、慌てふためいて街亭まで逃げ去った。

司馬懿は、諸葛亮には2千5百の兵しかおらず、張苞関興もそれぞれ3千の兵を率いただけと知って長嘆した。
司馬懿は、長安に帰って魏主に首尾を報告し、魏主は蜀攻めの軍をおこすよう命じた。そこに、
「臣の謀をもてば蜀、呉を降せましょう。」
と進み出た者がいる。

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