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『三国志演義』第二十九回 小覇王怒って于吉を斬り、碧眼児坐して江東を領す

 孫策は、その後廬江を攻め取って勢力を拡大した。
曹操は、曹仁の娘と孫策の末弟ソンキョウの結婚でつながりを深めた。
しかし、大司馬の位を許してもらえない孫策は、それを怨んで許都攻略を狙った。
そんな時、呉郡太守の許貢に裏切られ孫策は百日間絶対安静の重傷を負った。

 しかし、二十日もすると起き出して出兵の準備をしようとした。
そこへ、袁紹からの使者陳震曹操を共同で討とうとやって来たので、孫策は大いに喜んでもてなした。
孫策は、酒盛りの最中に大将達は于吉仙人を拝みに行くのが気に入らず、怒って妖術使いだと言って于吉仙人を捕らえて獄に入れた。

 于吉仙人は孫策に雨ごいを命じられて雨を呼ぶが、それを見た諸侯がさらに于吉仙人を敬んだので孫策は怒って于吉仙人を斬った。

 その後、度々孫策の前に于吉仙人の幻影が現れて苦しめた。
そしてついに孫策は枕元に大将と弟の孫権を呼び、「内事は張松に、外事は周瑜に相談せよ」と言い残して息を引きとった。

 その後、周瑜の推挙によって魯粛が迎えられた。
魯粛は、江夏の
黄祖を討つべきであると説き、諸葛瑾を推挙した。

 一方、陳震が立ち帰り、袁紹曹操を討たんとする。

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