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Hemingway’s Cocktails:ダイキリと映画で過ごす自堕落な休日!

アーネスト・ヘミングウェイが好んで愛飲したと言われるカクテルの数々。
そんなカクテルを知るのも、宵の楽しみの一興です。
ヘミングウェイは無類の酒好きで世界中都市毎に行きつけのバーがあったとか。
このところ、オンザロックばかりでカクテルを飲む機会も減っているので、少し新規開拓を目論んで今回はヘミングウェイの好んだカクテルを並べてみます。

【Mojito(モヒート)】
モヒートはキューバハバナが発祥のラムベースのカクテル。
今年の夏は、どういう訳かモヒートが巷でちょっとしたブームになってましたね。
バーに行ってもなかなか美味しいモヒートに巡り合わないんですが。。。
ハバナの旧市街のバー「ラ・ボデギータ・デル・メディオ」の壁にヘミングウェイが書いたとされる手紙が飾られています。
「わがダイキリはフロリディータで、わがモヒートはボデギータで」

【】
Frozen Daiquiri Papa Doble(フローズン・ダイキリ
ダイキリはラムとライム、砂糖でつくるショートカクテル。
このダイキリとクラッシュアイスをミキサーで混ぜ合わせシャーベット状にしたものがフローズンダイキリ
暑い盛りの夏場に、休みの昼間っから飲むのがいいんですよね。(自堕落ですいません)
ヘミングウェイは、このフローズンダイキリのライムをグレープフルーツにし、砂糖を抜いてラム酒をダブルにして愛飲したそうで、このオリジナルレシピが「パパ・ダブル」。
自身の小説「海流の中の島々」の中で、『フローズンダイキリをもう一杯作ってくれ』と書くほどです。
ダイキリというと、これ程映画に登場する頻度が高いカクテルもそうそうないですね。
カクテル」の中で、トム・クルーズがビーチ・バーで作っていたのはフローズンダイキリ
ゴッドファーザー2」ではダイキリにアレンジを加えたバナナダイキリを、アル・パチーノと一緒にいたジョン・カザールが注文しています。
クリスタル殺人事件」では毒入りダイキリが登場してましたね。
アパートの鍵貸します」では別れ話のシーンでジャック・レモンが恋人と飲むのはフローズン・ダイキリ
サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」で何度も出てくるダイキリは、映画の中でもDJクォールズのお気に入りでした。
”フローズンダイキリ”って映画、ウォン・カーウァイあたりの監督で作ってくれないかな。(個人的妄想。。。。。)

Brandy Alexandra(アレクサンダー)】
アレクサンダーはブランデーベースのカクテル。
生クリーム、カカオを使用したチョコレートケーキを連想させる味わいで、アルコール度数の高さを感じさせなない飲みやすい口当たりです。
酒とバラの日々」に登場する魔性のカクテルですが、この映画はヘミングウェイの逸話を元につくられたと言われています。

【Death in the Gulf Stream(デス・イン・ザ・ガルフストリーム)】
ヘミングウェイが1937年にキー・ウエストで創作したと言われるカクテル。
ガルフストリームはメキシコ海流を意味します。
細めのタンブラーに細かく砕いた氷をたっぷり入れ、その氷の上からヘミングウェイの好んだキニーネの風味のするアンゴラチェスを4滴垂らし、グリーンライムの絞り汁とつぶした皮を加えボルス オールドジェネヴァをたっぷり加えた酸味とほろ苦さが魅力なカクテルです。
ヘミングウェイ曰く「元気づけの1杯」。

【Death in the Afternoon (デス・イン・ジ・アフタヌーン)】
デス云々が続きますが、こちらはヘミングウェイが考案した、自身の短編の名前を取って名付けたシャンパンベースのカクテル。
考案当時のレシピにはシャンパンと黒色火薬を使用したらしく、その後薬草系のリキュール、アブサンが使われるようになりました。
別名「ヘミングウェイ・カクテル」とも呼ばれる薬草の独特な味わいが楽しいカクテル。
パーフェクト・ストレンジャー」でブルース・ウィリスハル・ベリーが飲んでいるのは多分これだと思います。(あれ、パパダブルだったけな?)

【Martini The Montgomery(モンゴメリー)】
カクテルの王様と称されるジンとベルモットのカクテル。
自身の小説「河を渡って木立の中へ」で、主人公がバーテンダーマティーニを注文する際「モンゴメリー将軍で」と頼んでいます。
これは15:1のメチャハードなドライ・マティーニの事で、アフリカ戦線の連合軍総司令官モンゴメリー将軍がドイツ軍との戦力比が15対1以上にならないと決して攻勢を開始しなかった事に引っ掛けているとのこと。
マティーニについては、別のお話しにしたいと思います。

【Bellini(ベリーニ)】
ベリーニはベネツィアにあるハリーズ・バーの創立者ジェセッペ チプリアーニが、ルネッサンス期の画家ジョヴァンニ・ベリーニの展覧会の際に作ったのが始まりとされるカクテル。
冷えたイタリアンスパークリングワインと白桃のピューレを使った鮮やかなピンクのカクテルは、ヘミングウェイが愛飲したことで世界中にその名が知れ渡りました。
世界中がアイ・ラブ・ユー」でナターシャ・リオンが注文していたのはベリーニでした。
MI2」でダグレイ・スコットとタンディ・ニュートンの会話の中でチラッと出てくるのもベリーニ。

今回はこんな感じでおしまいです。

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